+ミルのこと
最近購入したハリオのセラミックコーヒーミル・スケルトン。
色々調べた結果、やはり臼はセラミック製が良さそう、
と思い至る。
しかし、ここにたどり着くまでの間
ミルのデザインばかりが気になって
そちらを優先しそうに…危ないところだった。
コーヒーのことをもっと学びたいのであれば
実用的なものを選ぶべきだと考え直し
ようやくこのミルに落着。
お手入れも簡単だし、粉を挽くにも滑らかでほとんど力も必要ない。
何より、その時間は部屋中にコーヒー豆の香りが漂って
気持ちが落ち着くし、朝早起きした日なんかは
この上ない贅沢な気持ちに浸ることができるのだ。
ただし、粉の粗さ調節が私には悩ましく、
粗さ調節ナットで行うのだが、なかなかベストな位置が見つけられない。
5回ほど試してやっと、これだ!という挽き具合を発見。
挽いた粉をドリッパーにセットして、お湯をそろそろと注ぐ。
粉がふわ〜〜とふくれあがる。
その瞬間を自分の目で確認した時
”あぁ今日も美味しいコーヒーを淹れることができてよかった”
と感謝の気持ちと共に納得するのだ。
美味しいコーヒーの木が育つには
多くの手間暇がかけられている。
+古着のこと
古いものが好きだから、我が部屋には年季の入ったものが多い。
自分で購入した物よりも、譲り受けた家具がほとんど。
嬉しいことです。
食器や家具は古道具屋さんで探すのが楽しいけれど
衣類はなかなか難しく、どうしても手が伸びない。
最近、古着屋さんと知らずに立ち寄ったお店で
すぐ出て行くのもどうかと思いプラプラしていると
新品では買えないような価格で、綺麗な質の良い服ばかりが並んでいることに気付いた。
中には1930年代のブラウスもあって、
今ではこんな手の込んだものはきっと作られることはないのだと思うと
少し切ないような、その時代に生きてみたかったような
なんとも言えない気持ちがわいてくる。
そんなことを思いつつも、お洒落に関して全く冒険のできない私は
そのお店で、ずっと探していた自分の体型に合う真っ白なブラウスを見つけ
ひたすら満足したのでありました。
+コーヒーの時間
いつ頃からだったのか、今はあまり覚えていない。
とにかく、札幌近郊に引っ越してきてからしばらく経った頃
職場の先輩が
「コーヒー好き?それなら行ってみたいカフェがあるんだけど…」
と私を誘ってくれた。
その時に初めて行ったのが森彦本店で、そこで食べたケーキと
甘くて後味の良い深煎りのコーヒーに私はすっかりはまってしまった。
その後も、アトリエ森彦やプランテーションなどに行き
ずっと気後れして苦手だったスタバにもついに足を踏み入れ
私のコーヒー生活は始まった。
今まで住んでいた土地を離れ(引っ越しの多い人生だったから)
それほど抵抗もなく新しい生活を始めたものの
自分の予想以上に、うまくいかない事が続いて
少し疲れていた時に、優しくすーっと溶け込んできたのが
このコーヒーの時間だったと思う。
コーヒーを通して出会ったことや
コーヒーを飲みながら日々思うことなど…
こうして今もコーヒーをすすりながら書いている時間を
大切にしたいと思う。
+スタバの思い出
スタバに行くようになって間もなく
昔読んだ何かの雑誌で、
スタバではフレンチプレスでコーヒーを楽しめると
紹介していたことを、ふっと思い出した。
そうか、だったらチャレンジしてみるか?
もの好きな私はすぐお店に行き
もともとオーダーに緊張しそうなあのカウンターの前に立ち
ドキドキしながら
「深煎りのコーヒーをプレスで飲んでみたいんです」
と告げた。
バリスタさんの表情が嬉しそうにパッと変わり
「どのような豆がお好みですか?よろしければご案内します!」
とコーヒー豆の並ぶ陳列棚へ。
自信を持った明るい笑顔。
私はすっかりスタバが好きになった。
バリスタさんはスタバのコーヒーパスポートを私に見せて
ただ飲むだけではないコーヒーの楽しみ方があることを教えてくれた。
襟がピンと立った真っ白のブラウスに
「ブラックエプロン」と呼ばれるあの真っ黒なエプロンを身につけた
バリスタさんがかっこよくて仕方なかった。
+読書のこと
何かに興味を持つと、他の分野にも広がっていくもので
一つ自分の好きなことを見つけるつもりが
結局、どんどん思いもしなかった方向にまで突き進んでいたり。
またそれが楽しかったり。
読書はその時の自分に余裕があるかないかで
読む時間もジャンルも大きく変わる。
調子がいい時はふらっと入った古本屋さんで、
好きな作家の「コーヒーブレイク」の本に出会ったりして
「おぉ〜!!!」と興奮。
そして隣の棚を見て
「きゃー!探していた本あったー!!」
と握りしめる。
コーヒーの本も少しずつ集まってきた。
昔買って、もう内容も覚えていない本の中に
美味しそうなコーヒーの挿絵を見つけて
「この頃から私コーヒー♡♡だったかも…」と
一人古いソファに座ってあれこれ思う夜の
楽しことといったら。